妊娠中のニキビを治す方法は?

今までできたことがなかったのに、妊娠してしばらくしたらニキビができた、食べ物は変わっていないのにニキビが増えた、そんな妊娠初期のニキビで悩むプレママは意外と多いようです。
ふだんできるニキビと、妊娠中にできるニキビは原因が違うのでしょうか。
妊娠中にニキビができる原因や、治す方法などについて調べてみました。
妊娠中はホルモンのバランスが崩れる
妊娠中、特に妊娠初期はホルモンのバランスが崩れることによってニキビができやすくなるようです。
相沢皮フ科クリニック監修の「ニキビ研究所」では、妊娠中のホルモンの崩れによるニキビについて、下記のように説明しています。
ニキビ研究所より引用:
『2種類の女性ホルモンには、妊娠初期にはプロゲステロンが増加することが一つの原因か不明ですが、ややニキビが出来やすくなり、15週目以降、エストロゲンの値が急上昇しプロゲステロンの分量を上回るためにニキビは改善してきます。』
ニキビは妊娠の初期症状かも
このように、妊娠の初期症状として、ホルモンのバランスによってニキビができやすくなることがあるようです。
生理前後にニキビができやすい人などは、肌の調子がホルモンの影響を受けやすいのかもしれません。
ニキビには様々な理由がある
でも「妊娠初期のニキビはホルモンのせいだから、そのうち治るし」とばかりに、何もケアせずに過ごすのは考え物です。
ニキビはホルモンのバランス以外の理由でもできることがありますから、つわりや体調不良などで、食生活やお肌のケアを怠りがちな時期は注意が必要です。
妊娠中はニキビ治療にも制限がある
妊娠中にニキビがひどくなり、皮膚科で治療を受けようとしても、処方される薬によっては赤ちゃんに影響を及ぼすものがあったりするため、ニキビ治療にも制限ができたりします。
自分でできる対策は取っておこう
ホルモン分泌の変化は自分ではどうしようもありませんが、だからといって埃っぽくしていたり、脂肪分や刺激の多いものばかり食べていては余計ニキビをひどくしてしまいます。
洗顔や食事など、気をつけてできることはやっておく、という姿勢が大切です。
どうしても辛い時は医師へ相談を
妊娠初期のニキビは自然に改善することが多い、と聞いても、外出やイベントの予定があったり、あまりにも吹き出物がひどくて辛い場合は医師に相談してみましょう。
皮膚科で「妊娠中である」ということをしっかり伝えた上で診察を受けるか、事前に産婦人科の担当医に相談してみるのもよいかもしれません。
産婦人科と皮膚科が併設しているクリニックも
大きな総合病院のように、産婦人科と内科や皮膚科が連携できるところや、最近では産婦人科と皮膚科を併設しているクリニックもあります。
赤ちゃんのことも考えつつ、母体にとってストレスが少ない治療法が見つかるといいですね。
自宅でできるニキビ対策
基本的には、妊娠している・していないに関わらず、自宅でできるニキビ対策は同じです。
毎日の洗顔・保湿とバランスの取れた食生活、睡眠時間を十分にとるなど、健康的な生活を続けることがニキビの改善を促します。
サプリや化粧品選びには注意
ただ、栄養バランスを整えるためのサプリメント使用や、ニキビ対策用の基礎化粧品を選ぶ時には少し注意した方がよいかもしれません。
市販のものでも、妊娠中は使用を控えた方がよい成分が使われているものがあったりするので、裏面の注意書きをチェックしたり、心配なら医師に相談するなど、特別なケアをしたい時は慎重に選ぶことをおすすめします。
ちょっとくらい甘やかしてもOK?
ニキビができないようにと、ストイックに食事や生活習慣に気を遣い過ぎて、ストレスを溜めてしまってニキビができてしまっては元も子もありません。
お母さんがストレスをためてしまうと、お腹の赤ちゃんにも響きますので、医師から止められていないなら、時々は夜更かしや甘いものなどを楽しむのもアリではないでしょうか。
妊娠中、特に妊娠初期はホルモンのバランスでニキビができやすくなるようですが、次第に改善していくとのこと。
妊娠中はニキビの治療や対策にも制限が出ることがあるので、規則正しい生活をキープして、時々はストレス解消して心穏やかに過ごせるとよいですね。